定点観測 3/19 銀行破綻の余波
USDJPY
週足は3週連続の隠線で52週移動平均線、抵抗ゾーンに抑えられて下落し、12EMAを下抜け、終値で転換線も下回った。
52週移動平均線は134.996
12EMAは133.814で下向きに
転換線は132.563
来週も引き続き雲の中で推移か。
日足で見ると、25MA、75MAともになかなか実体で超えられずもみ合いに、金曜の下落で終値でしっかりと75MAを下回った。
RSI39.11でまだ下の余地は十分にある。
25MAはまだやや上向きだが、週明けには下向きスタートか?
200MAがやや下向きに転換。
75MAは引き続き下向き。
2月24日の下値更新したので目線は下。
今回の下落はSVBの破綻に伴ってクレディスイスの株価急落を受けての金融不安、さらに金曜日のミシガン大消費者期待指数が予想に反して低く、前回をも下回ったことで短期債の利回り低下。
安全資産だったスイスフランが、クレディスイスの破綻懸念で脱落し、円や日本の国債に資金が流入。
しばらくは不安定な状況が続く可能性もあり、目線は下だが、警戒は必要。
上昇しても134円前後は上値が重くなりそう。
下は130円割れなら日足の雲を下抜け、133円を超えると日足の雲を上抜けることになる。雲の上限は132.695でフラット、下は切りあがってくるので抜けやすくはなりそう。
130円トライがあるのか注目したい。
EURUSD
週足は下影陰線、一時雲を上抜けたものの転換線で抑えられて終値では雲の中へ。
週明けは雲の上からのスタートになる。
雲の上限付近1.060あたりがサポートになるかどうか。
12EMAは終値で上回ったまま。
12EMAは1.06356で上向きのまま
転換線は1.07744
52週移動平均線は1.04186
日足で見ると、週明けに上昇して1.070を捉えてレンジ上抜けたものの、中段の上昇チャネルのサポートラインが依然としてロールリバーサルを決めていてレジスタンスラインとして機能した。
抵抗ゾーンもあって下げたところ、一旦は75MAでのロールリバーサルが決まったが、再びレジスタンスラインで反転して下げて、75MAを下抜け急落。
15日のクレディスイスの株大幅下落ヘッドラインから急落。
この下落もレンジの下限、フィボナッチの61.8付近で下げ止まって再び上昇。
25MAを上抜けて75MAでやや抑えられたところで終えている。
週明けが週足の雲上からのスタートで、75MAを超えてくるなら前週高値の更新がありそう。日足の雲が上にあるが、週末にかけては薄くなる。
その場合でも現状レジスタンスとして機能している中段チャネルの下限付近は警戒。まずは週足転換線を捉えられるかどうかに注目したい。
下は週足雲の上限付近の1.060、抜けてもフィボナッチ61.8付近の1.053あたりまでか。
AUDUSD
週足は陽線で前週の実体の中での動き。終値で基準線を上回った。
12EMAは0.67783
転換線は0.68608
52週移動平均線は0.68675
日足で見ると、週明け上窓スタートから窓埋めせずに上昇して0.66402ラインを突破。
レジスタンスライン付近で一旦は上げどまって下げたものの、0.660付近で買いが入って反発、ややレンジ気味にレジスタンスラインを抜けてきた。
25MAが200MAにデッドクロス。
上昇しても25MAもしくは200MA付近で戻り売りになるかどうか。
抜けていくなら0.680あたりまではありそう。
0.66981から0.67300あたりが直近の抵抗ゾーンになっているので、ここを抜けるのかに注目したい。
今のところはまだ目線は下で戻り売りのチャンスがあれば狙いたいところ。
金融不安
SVBの破綻に続きシグネチャーバンクの破綻、クレディスイスの株価急落と急速な利上げの副作用が表面化してきた。各国の中銀が火消しに躍起になっている。
すべての銀行を救うことはないだろうし、今後も連鎖するようなことがあれば、不安定な状況は続きそう。
今のところまだ定点観測を活かしたトレードは出来ていないが、しばらくは長めのポジションは避けて、スキャルピングメインでやった方が無難な気もする。